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黄斑外来のご案内

診療日時 毎週月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日(附属病院)、
毎週月曜日、火曜日、木曜日(総合医療センター)
担当医 附属病院 髙橋 寛二、永井 由巳、大中 誠人、木村元貴、切石達範、中山弘基、梅村太智
総合医療センター 尾辻 剛、津村 晶子、三木克朗、小池直子、

 黄斑とは、眼底に広がる網膜(カメラのフィルムに相当)の中心部のことを言い、ものを見るために最も重要な働きをしているところです。いわゆる視力とは、この黄斑部の中でも最も感度の高い中心窩の働きを測定したものです。

 黄斑疾患には近年話題の加齢黄斑変性をはじめとする血管新生黄斑症や黄斑円孔、黄斑前膜、中心性網膜炎、遺伝性黄斑変性など多々ありますが、黄斑外来では特に加齢黄斑変性などの新生血管黄斑症や中心性網膜炎、遺伝性黄斑変性などを対象として診察しており、黄斑円孔や黄斑前膜は手術治療が必要な疾患は、附属病院では網膜硝子体外来スタッフが担当します。

 加齢黄斑変性については、当科の長年にわたる経験とデータに基づいた上で診断・治療に当たっている西日本でも有数の専門施設であり、多数の患者さまに受診していただいています。
 当科では、診断や治療方針を決定するために2種類の蛍光眼底造影検査と光干渉断層計検査(OCT)とを受けていただきます。造影検査では腕から造影剤を注射した上で眼底撮影を行い、加齢黄斑変性や血管新生黄斑症の本態である新生血管の位置・大きさ・病気の勢い(活動性)を判断します。OCTはエコーのような検査で網膜の断層像を撮影し、新生血管の広がりや深さ、新生血管からの水(網膜剥離)の量などを測定します。これらの検査の結果を総合的に判断して治療方針を決定します。
 加齢黄斑変性の治療としては、抗VEGF薬の硝子体内注射や光線力学的療法(PDT)を主に行っています。PDTは平成16年5月に国内で承認された時から当科では開始し、これまでの経験症例数は全国でもトップクラスを誇っています。PDT治療に際しては光感受性物質を点滴で静脈内注射し、新生血管の範囲に弱いレーザーを照射して、点滴した薬を活性化させ新生血管を閉塞させます。何度か受けていただくこともありますが、成績の安定した治療で抗VEGF薬の登場前はこの病気の治療の中心でした。
抗VEGF薬は、新生血管の発育を促進する因子(VEGF)の働きを阻害して新生血管の形成を阻止或いは抑制を図ります。効果は安定しており、現在の治療の主流になっていますが効きにくい人もあり複数回の注射を必要としたり、PDTを併用したりすることもあります。
なお、症例によっては従来のレーザー光凝固で直接新生血管を凝固することもあります。
黄斑部の疾患は視力の回復が難しい病気が多く、早い段階での治療が大切です。そのため視力の低下や変視症(歪んで見える)、中心暗点(真ん中が暗く見える)などの症状が出たら、早めの受診をおすすめします。診断から治療にいたるまで、附属病院や総合医療センターの専門スタッフにお気軽にお尋ねください。

 


 
 

緑内障外来のご案内

診療日時 毎週月曜~金曜日火曜日(附属病院)
毎週月曜日午後(総合医療センター)
担当医 附属病院 盛 秀嗣、西山悠布子、大庭慎平、竹澤隆佑、切石達範 (吉田秀之、加賀 郁子、千原 智之)
総合医療センター

前田敦史、南野 桂三

 緑内障とは、視神経が障害される結果、視野(見える範囲)がせまくなる病気で、眼圧(目の硬さ)の上昇が大きく関与しています。

 治療は眼圧を下げることで、主に薬物療法や手術が主体になります。緑内障で一旦せまくなった視野を元に戻すことは今の医学ではできません。よって適切な時期に、適切な治療ができるようにしなければいけません。緑内障外来では、毎週火曜日に開催される症例検討会にて緑内障専門医による治療方針の確認をしております。当科の緑内障手術件数は年間平均200件以上行っています。豊富な症例のデータを大切にし、手術を含む治療成績を随時更新して、診療に役立てるように心がけております。

 日本における緑内障の特徴として、正常眼圧緑内障が多いことが挙げられます。眼圧が正常値であるにもかかわらず、緑内障性の視神経障害を引き起こす緑内障です。つまり、眼圧以外の因子が発症に関係している可能性があり、特にこのような患者様には、最新の視神経解析装置を使って、視神経の障害の程度や血流の程度を確認するようにしております。しかし、このようなタイプの緑内障でも、眼圧をより低くするという以外の有効な治療は確立されておりません。また眼圧が充分に低くなったにもかかわらず、進行がみられる症例もあります。このような症例については、実は内頸動脈による視神経障害の可能性があることがわかってきています。MRIで圧迫性視神経症の可能性が示唆された場合は、当院脳神経外科と連携し治療適応があるか否か判断をしております。

 緑内障のなかには急激に進行するものもありますが、多くは慢性の経過をたどります。緑内障にはさまざまなタイプがあり、治療開始前の充分な観察が不可欠です。診断が確定した後も、その後の経過は多岐に渡るため、治療方針が変わる可能性があり、そのためには、患者様とのコミュニケーションが大事であると考えています。附属枚方病院では平日であればどの曜日でも緑内障専門医が診察を行っていますので、いつでも安心してお越しください。

 


 
 

角膜外来・コンタクト外来のご案内

診療日時 毎週月曜・火曜・木曜・金曜日(附属病院)
毎週月曜午後(総合医療センター)
担当医 附属病院 佐々木香る、西山悠布子、中山弘基
総合医療センター 三間由美子、三木克朗
コンタクト外来協力 サンコンタクトレンズ

 角膜感染症、ドライアイ、アレルギー免疫疾患、外傷、腫瘍、円錐角膜、難治性結膜炎など、種々の角結膜疾患の治療を行っております。

 とくに角膜感染症に対しては体制が整っており、鏡検・培養検査だけでなく、遺伝子検査(PCR検査)を用いて迅速に起因菌を検出し、特殊な微生物には自家調整剤を用いて、重症例も数多く治療しています。

 手術に関しては、角膜表層移植や全層移植、輪部移植、羊膜移植(再発翼状片含む)などを行っています。なお角膜内皮移植に関しては、外部施設で対応しております。

 患者一人一人に寄り添った丁寧で的確な治療を目指して診療を行っています。

 


 
 

ぶどう膜外来のご案内

診療日時 毎週月曜・水曜・木曜日(附属病院) 
毎週火曜日午後(総合医療センター)
担当医 附属病院 山田 晴彦、大庭慎平、藤原 亮、竹澤隆佑
総合医療センター 尾辻 剛


 ぶどう膜とは, 虹彩(こうさい)・毛様体(もうようたい)・脈絡膜(みゃくらくまく)の3つの眼球内の組織をまとめた呼び方です。何らかの原因でこのぶどう膜に炎症が起きる病気を『ぶどう膜炎』といいます。

 ぶどう膜炎の原因としては大きく分けると感染性(細菌やウィルス)と非感染性の2種類に分けられます。非感染性のぶどう膜炎ではサルコイドーシスや原田病、その他にも膠原(こうげん)病、関節炎、糖尿病, あるいは血液疾患や悪性腫瘍などの数10種類以上のものが原因になります。このように全身の異常が原因となることがあるので、全身の詳しい検査や注意が必要になります。

 ぶどう膜炎の原因がはっきりと診断できるのは全体の5割程度で、原因がわからない場合も多くあります。

 ぶどう膜外来は、ぶどう膜疾患の診断と治療を担当し、他科との連携による全身管理、各種特殊検査(蛍光眼底造影検査、光干渉断層計検査、PCR法による原因微生物の同定など)を併用しながら病状に応じた診療を行っています。治療法は、ステロイド投与による治療が基本となりますが、状況に応じて眼局所への治療や全身療法を使い分けて行っております。また、薬物療法のみでなく、重症例に硝子体手術を施行して、大きな治療効果をあげています。ぶどう膜炎に併発した白内障手術や続発性緑内障の治療も、適切な時期に積極的に行っています。
 

 


 
 

ロービジョン外来のご案内

診療日時 ロービジョン診察・ロービジョンケア:第2、4週月曜の午後(完全予約制) (附属病院)
ロービジョン診察・ロービジョンケア:第2、4週水曜の午後(完全予約制) (総合医療センター)
担当医 附属病院 永井由巳
総合医療センター 河合江実
視能訓練士 仲村 永江 (附属病院)
中村千香子 (総合医療センター)

ロービジョン者とは?

目が見えづらく日常生活に困っている方で、一般的なメガネや手術でも見えやすくならない方のことを、全盲の方とは別にロービジョン者といいます。これらの方の多くは、両眼視力が矯正しても0.3以下です。

ロービジョン外来でなにをするの?

何が、どのように、どれくらい見えにくいのかをお聞きした上で、度の強いメガネや拡大鏡(虫メガネ)を合わせ、少しでも見えにくさが改善するように患者様と一緒に考えます。 時間をかけておこないますので、2時間くらいかかります。何回か来院していただくこともあります。 日常生活や仕事にお困りの方に訓練施設をご紹介することもあります。

まず、なにをすればよい?

まず眼科の一般診察を受けていただき、ロービジョン診察またはロービジョンケアの予約をさせていただきます。
ロービジョンケアの時には、見えなくてお困りのもの(本、書類など)、持っているメガネや拡大鏡を持参して下さい。
視覚障害の身体障害者手帳をお持ちの方は、補装具給付の対象になる場合がありますので、役所から補装具意見書をもらって持参して下さい。様々な倍率の拡大鏡があります。手持ち式、スタンド式のタイプがあり、それぞれライトの付いたものもあります。

テレビ画面に大きく映す拡大読書器もあります。拡大鏡より倍率が大きく、字を書く時にも適しています。

 


 
 

 
 

網膜硝子体・糖尿病・循環外来のご案内

診療日時 月曜~金曜日(附属病院)
火曜日午後(総合医療センター)
担当医 附属病院 山田晴彦、木村元貴、盛 秀嗣、藤原 亮、切石達範、中山弘基、植村太智
総合医療センター 尾辻 剛

 網膜硝子体外来では加齢黄斑変性を除く網膜硝子体疾患全般の診察治療を行っています。対象疾患は 網膜剥離・黄斑上膜・黄斑円孔・網膜分離症・糖尿病網膜症・増殖性硝子体網膜症などで、網膜硝子体専門医師が診察・治療にあたっています。

 本学では最新鋭の機械が導入されており、通常の眼底診察に加え、超広角眼底カメラ、光干渉断層計(OCT)、光干渉断層血管撮影(OCTA)を駆使し、迅速かつ正確な診断と治療を行っております。

 近年は、多種の抗VEGF薬硝子体注射が本邦では行われています。網膜硝子体外来では、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫と糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF薬硝子体注射の治療プロトコールを、当院における  エビデンスデータと多施設での臨床試験の結果を踏まえた上で決定しています。

 また、緊急疾患である裂孔原生網膜剥離や黄斑下出血に関しては、可能な限り即日入院(即日手術もしくは翌日手術)ができる体制を整えています。

 その他わかりにくい病態についても最新の検査機器やパンフレットを用いて理解しやすい説明を心がけ、 手術適応や合併症・予後について詳しく説明しています。

 


 
 

斜視外来、小児外来のご案内

診療日時 毎週金曜日午後(附属病院)
毎週木曜日午後(総合医療センター)
担当医 附属病院 近江正俊
総合医療センター 宮島 理乃、前田敦史、佐藤侑紀


 斜視・弱視外来では子供から大人まで幅広い年齢の斜視・弱視、眼球運動異常に対する診断・治療を行っています。

 応答が不十分なお子様の 視力検査をはじめ、専門の機器を用いて眼位や両眼視機能検査を行い診断して
います。治療は、眼鏡処方や視機能訓練をはじめ、ボツリヌス毒素を用いた薬物治療や斜視手術まで幅広く行っています。

 手術に関しては、乳児内斜視は1歳半~2歳で手術をして両眼視機能の獲得を目標とし、間歇性外斜視は
外見上や眼精疲労の問題についてご本人やご家族の希望に応じて手術を行っています。

 


 
 

涙道外来のご案内

診療日時 毎週水曜日午後(附属病院 完全予約制)
担当医 附属病院 小林 敦、植村太智