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関西医科大学 眼科学教室|患者の皆様へ

緑内障

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HOME»  目の病気について»  緑内障

はじめに

緑内障は、慢性の病気で、急激に進行することは少ないですが、一生かけて治療を続けないといけない病気です。緑内障という病気について十分に把握した上で、治療を受けていただきたく、これを作成しました。

 
 

目の構造

ものが見えるということは、光が目のなかに入って、その情報が脳へと伝えられるということです。具体的には、光を屈折して光を目の中にいれる‘角膜’、光の入る量を調節する‘瞳孔’、カメラのレンズに当たる‘水晶体’、目の形を内側から支える‘硝子体’、最後に、カメラのフィルムに当たる‘網膜’で光の情報を受け取って、視神経から脳へと伝えられます。

 
 

房水

角膜と水晶体の隙間は、房水(ぼうすい)という、透明な液体で満たされており、角膜や水晶体に栄養を与えています。

房水の流れは、毛様体で作られ、虹彩と水晶体の間を通って隅角(ぐうかく)へ向かいます。隅角にはシュレム管という排出路があります。
シュレム管は、強膜(白目の部分)の中に埋まっていますが、角膜のすぐ外側にあり、そこから枝分かれして、血管(静脈)へと流れていきます。

房水の流れがスムーズであれば眼圧は一定に保たれます。しかし、何らかの原因で房水の排出が悪くなると、眼内に房水がたくさんたまって、眼圧が高くなります。これが緑内障の主な原因と考えられています。

 
 

高眼圧と視神経

目の構造の項でお話したとおり、網膜で光情報をキャッチすると、視神経へと伝えられ、脳へ、その情報が送られます。

視神経の始まりの部分を、‘視神経乳頭’といいます。眼圧が高くなると、圧迫されて神経の線維が細くなり、視神経乳頭はくぼんできます(視神経乳頭陥凹拡大といいます)。それが視野障害や視力障害につながります。

 
 

眼圧値

10~21mmHg(ミリメーター水銀柱)が正常値とされています。それより高い状態を高眼圧症といい、緑内障の発生率が高くなります。ただ、そのような方が必ず緑内障になるというわけではありません。逆に、正常の眼圧値でも緑内障を引き起こすことがあり、特に日本人に多いということがわかっています。

なお、測定時刻や季節によっても変動があり、あなたの眼圧値を把握するためには何回か測定する必要があります。

 
 

緑内障の症状について

視神経乳頭には網膜がありませんので、光を感じることはできません。盲点といって、もともと誰でも見えないところです。

緑内障は、視神経障害を起こす病気ですから、最初は症状がないことがほとんどです。少々進行しても、視野の中心よりも鼻側で障害がおこり、中心は障害を受けることがほとんどなく、中期~末期になって、徐々に中心にも障害がおこり、視力も低下してきます。最終的には、耳側周辺の視野を残すのみとなります。
ただ、このような変化は、ごく一部の緑内障を除いて、何年もかかって徐々に進行してきます。

 
 

緑内障の種類

緑内障は大きく分けると以下の種類に分けられます。

緑内障の種類
原発緑内障 原発閉塞隅角緑内障
(げんぱつへいそく
ぐうかくりょくないしょう)
隅角が、虹彩によって塞がれ、シュレム管に房水が流れなくなる病気です。急性発作を起こすと、眼痛だけでなく頭痛も起こします。この急性型だけは早く治療をしないと失明してしまいます。
原発開放隅角緑内障
(げんぱつかいほう
ぐうかくりょくないしょう)
隅角の構造には異常はありませんが、シュレム管への排出が悪くなって、眼圧が上昇する緑内障です。
正常眼圧緑内障 原発開放隅角緑内障の一型ですが、眼圧値は正常です。もともと視神経が弱い、あるいは視神経の血液循環が悪いことが原因であると言われています。
続発緑内障 何らかの病気が原因となって起こってくる緑内障です。ぶどう膜炎、糖尿病、外傷、お薬(ステロイド剤など)などが原因として挙げられます。
発達緑内障 目の発達が不十分で、生まれたときにすでに緑内障が起こっていることが多い型です。
 
 

緑内障の治療

薬による治療

通常、最初に点眼薬による治療を行いますが、点眼薬を開始する前に、眼圧を何回か測定して、あなたの眼圧がいくつなのかを把握してから開始します。場合によっては、入院の上24時間眼圧を測定することもあります。

点眼薬が開始になっても、すぐに効果が現れないこともありますので、やはり何回か測定してから効果があるか判断します。もし効果がなければ、点眼薬は変更します。また、効果を確認するため、両目とも緑内障であっても、片目のみ点眼薬を開始することがあります。

場合によっては、飲み薬や、点滴をすることもあります。
なお、点眼薬の中には、心臓病、喘息やアレルギーのある方には使えないものがあります。そのような病気にかかったことがある方はお申し出ください。また、ほかの病気で治療中の方は、緑内障の治療を受けていることを医師にお話しいただき、お薬をお見せください。

レーザー治療

原発閉塞隅角緑内障の場合は、レーザーで虹彩に穴を開けて、房水の流れをスムーズにする治療を最初に行うことがあります。
また、緑内障手術を行った場合でも、術後に、その効果をあげるため、レーザーを行うことがあります。

手術

点眼薬は、1種類で効果が少なければ、2種類、3種類と使っていただくことがあります。
それでも、眼圧下降が不十分であると判断されれば、手術を行います。手術はいろいろな方法がありますが、シュレム管への房水の流れをよくする手術、白目の部分に新たな房水の排出路をつくる手術、などがあります。

 
 

最後に

以上、緑内障について、ご説明しました。病気を理解していただくための補助になれば幸いです。また、病態や治療法が、この冊子でご説明したものと異なる場合もあります。詳しくは担当医からお話させていただきます。また、ご質問があれば、ご遠慮なく担当医にお尋ねください。

関西医科大学眼科 緑内障外来