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サルコイドーシス

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サルコイドーシス

サルコイドーシスは、全身の至るところに肉芽腫ができる、原因不明な慢性の病気で、厚生省の特定疾患医療に指定されている病気です。肉芽腫とは、細菌に侵されたり、からだにケガをしたときに、傷をなおすために治癒過程にできる組織をいいます。この肉芽がケガもないのにできるのが、サルコイドーシスの特徴です。眼以外にもリンパ節、肺、皮膚、骨、肝臓、心臓などに不必要な肉芽ができていろいろな症状をおこします。サルコイドーシスは、特に50代以降は女性に多く、全体として女性が男性の約2倍です。

 
 

サルコイドーシスの眼症状

眼には、ぶどう膜炎・網膜静脈炎がおこります。かすみ目、まぶしい、充血、飛蚊症といった症状があります。眼の中で炎症が強く起こったり長い間炎症が続くと、網膜の中心部(黄斑)がはれて網膜が障害されたり、また、緑内障や白内障などを起こし、視力に重大な影響を与えることがあります。

 
 

サルコイドーシスの診断および全身検査

サルコイドーシスでは、全身に肉芽腫ができるため、全身(からだ)の検査が必要になります。この病気では肺のリンパ節がはれて大きくなることが多く、胸部のレントゲン撮影やCT検査、気管支鏡検査をおこなうことがあります。特殊な血液や尿の検査以外にも、異常のある組織(皮膚やリンパ節など)をとってきて組織を調べることもあります。このような検査はサルコイドーシスの確定診断に非常に役立ちます。しかし、このような検査の結果は大きな臓器の変化を反映するため、変化がわずかなときには異常がわからないこともあります。

 
 

サルコイドーシスの治療

眼のサルコイドーシスは比較的視力予後は良く、重大な合併症を起こすことは少ないですが、慢性化することが多い病気です。

治療は、ぶどう膜炎や網膜静脈炎が軽いときには、点眼薬だけで治療します。眼底の炎症が強いとき、視神経に炎症のあるとき、硝子体混濁の強いときなどには、ステロイド剤の内服が必要になります。この病気はステロイド剤の内服で十分な治療効果が得られることが多く、治療が困難な人は少数です。ステロイド剤の内服は効果的ですが、ある程度の長期間(数ヶ月~数年)にわたって内服を続けることが必要です。薬の量を減らすと再発することが珍しくなく、慢性化することも多いため、自覚症状がなくなっても定期的な通院が必要です。

眼以外の全身症状は大きな障害を起こすことは少ないですが、サルコイドーシスは慢性の病気のため、長い経過の中では心臓や脳神経に肉芽腫ができて生命に危険が及ぶことがあります。そのため、年に何回かは全身の検査(血液検査やレントゲン撮影)を行い、定期的に全身状態の変化を確認しておくことが大事です。治療中に気になることがあれば医師に状態をお知らせください。ほかの科でも診察する必要があるかもしれません。

関西医科大学 ぶどう膜外来