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ベーチェット病

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HOME»  目の病気について»  ベーチェット病

ベーチェット病について

ベーチェット病は厚生省の特定疾患医療に認定されている疾患の一つで、原因はまだよく分かっていません。この病院の基本的な異常は、血液のなかの白血球の反応が非常に強いことと、炎症のために静脈がつまる(閉塞性静脈炎)ことが特徴です。この病気にかかりやすい遺伝的素質をもっている人もいます。

 
 

ベーチェット病の眼症状

目では、「ぶどう膜炎」と「網膜炎」が起こります。
虹彩毛様体炎(前部ぶどう膜炎)は、充血や痛み・かすみ目をおこしますが、炎症が治まれば視力は回復します。炎症が眼底に起こる(網膜炎)と、炎症のおこった網膜が破壊されるため、炎症を繰り返すと徐々に視力が低下したり視野(ものの見える範囲)が狭くなり失明する事があります。再発を繰り返すことも珍しくありません。合併症として白内障、緑内障、黄斑変性(ものを見る網膜の中心部に傷がつく)、視神経萎縮などを起こすことがあります。

 
 

ぶどう膜炎による眼の合併症は?

ぶどう膜炎は合併症として、緑内障、虹彩後癒着(水晶体と虹彩がひっつく)、白内障、網膜の障害などの合併症が高い頻度で起こります。これらの合併症は、重篤な視力障害につながることがあるので、その早期治療が大切です。

 
 

ベーチェット病の全身症状

静脈は全身のいたるところにあるため、多彩な症状が出現します。

アフタ性口内炎

唇の裏側・舌・歯ぐきなどに潰瘍ができる。

皮膚の症状

結節性紅斑(手足にしこりができる。赤く腫れて押すと痛い。)
皮下の血栓性静脈炎(皮膚の静脈が腫れて押すと痛い。)
ニキビができやすい。皮膚の毛根が化膿する。カミソリ負けしやすい。

陰部潰瘍

外陰部の皮膚に潰瘍ができて痛む。

関節炎

ひじ、ひざに起こりやすい。腫れたり痛んだりする。

胃腸症状(腸管ベーチェット)

脳や脊髄の異常(神経ベーチェット)、全身の大きな血管の異常、肺・泌尿器の異常、難聴などを起こすことがある。

ベーチェット病は全身的な病気であるため、眼科だけでなく内科など、ほかの科でも色々な検査をする必要があります。これらの症状は一度にすべて起こるのではなく、この内の幾つかの症状がでます。眼以外に全身症状のないベーチェット病もあります。胃腸症状・大血管の異常・脳や脊髄の異常は生命に関わることがありますので、眼以外に体の異常がありましたら、診察医にお知らせ下さい。

 
 

ベーチェット病の治療

残念なことに、この病気を完全に治す治療法は現在のところありません。しかし、薬である程度まで病気をコントロールすることができます。
治療には色々な薬(コルヒチン、シクロスポリンなどの免疫抑制剤、ステロイド剤、アスピリン)が使われます。

コルヒチン

炎症の発作予防に使います。時に白血球減少、下痢、精子減少の副作用を起こします。

免疫抑制剤

リンパ球の動きを抑えて炎症を予防します。効果はありますが、腎障害、肝障害、胃腸障害、歯肉の肥厚、しびれ感などの副作用があります。

ステロイド剤

点眼薬や結膜下注射などでよく使います。眼の症状がとくに重症の人や、大血管や中枢神経の全身症状があるときにはステロイド剤を内服や点滴で使うこともあります。

アスピリン

血液を固まりにくくして、血栓性静脈炎の予防をします。

使われる薬のなかには強い副作用を持つものもあります。治療中に何か気になることがあれば医師にお伝え下さい。

 
 

特定疾患の申請

ベーチェット病は一定の手続きをすると医療費の控除を受けられることがあります(特定疾患の申請)。詳しくは医師にお尋ね下さい。

関西医科大学眼科 ぶどう膜外来